重信 慎之介(しげのぶ・しんのすけ)

1993年4月17日生まれ。千葉県佐倉市出身。右投げ左打ち。身長173cm、体重74kg。趣味である車いじりを中心に放送を行うYouTubeチャンネル、「しげガレージ」を運営する。

50m5.7秒の俊足が武器。打撃はコンタクト能力にやや課題が残るものの、一定の長打力を見せる。

小学校3年時から軟式野球を始める。

臼井南中学校時代は佐倉シニアに所属していた。

高校は早稲田実業学校高等部へ進学。同校では1年時から三塁手でレギュラーを務め、2年夏には第92回全国高等学校野球選手権大会に出場。2回戦では前年の優勝校である磯村嘉孝擁する中京大中京高校戦で6打数5安打4打点の大活躍を魅せた。また、3回戦の山下幸輝擁する関東一高戦でこそ敗れたものの、ここでも3安打5打点の活躍を見せて3試合で打率.750、12打数9安打10打点の成績を残した。そして3年の夏は西東京都大会決勝で髙山俊、横尾俊建を擁する日大三高に敗れている。

高校卒業後は早稲田大学へ進学。同校では1年春からリーグ戦に出場し、2年春に内野手から外野手へ転向。3年秋には打率.404を記録し、外野で初のベストナインに輝いた。また、4年春は打率.313を記録して東京六大学野球リーグ優勝に貢献。第64回全日本大学野球選手権大会でも打率.357を記録し、全国制覇に貢献している。そして4年秋は打率.432を記録して首位打者を獲得。2度目のベストナインにも選ばれた。東京六大学リーグ通算では83試合に出場して打率.333、240打数80安打39盗塁を記録している。同校の野球部には3学年先輩に杉山翔大、2学年先輩に横山貴明、1学年先輩に有原航平、中村奨吾、高梨雄平、同期に茂木栄五郎がいた。

2015年度のNPBドラフト会議で読売ジャイアンツから2位指名を受け、契約金7,500万円、年俸1,200万円で契約。背番号は43。

プロ入り1年目となる2016年はオープン戦で6試合連続安打や好走塁によって首脳陣へのアピールに成功。開幕を一軍で迎える。すると5月20日の中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)でプロ初スタメンを果たすも、この試合は4打数無安打に終わった。この年は25試合に出場して87打席に立ち、打率.190、2打点、5盗塁、OPS.534を記録。オフには200万円増の推定年俸1,400万円で契約を更改した。

2017年は8月6日の中日戦(東京ドーム)の9回裏に一死一、二塁でケーシー・マギーの代走として一塁走者で出場。この後、坂本勇人が岩瀬仁紀から放ったセンターへの大飛球を大島洋平が好捕した(この時点で2アウト)際、二塁を越えたところにいた重信は一塁にリタッチした際に二塁を空過。これに気付いた中日サイドはアピールプレイを行い、3アウトとなって試合終了となった。このプレーで中日に8カードぶりの勝ち越しを献上するとともに岩瀬は通算セーブ記録を404に伸ばし、さらに岩瀬のプロ野球史上通算最多登板記録を更新する950試合目への登板を珍プレーで終了となる結果となった。一方でこの年は前年まで代走の切り札だった鈴木尚広が引退したことを受けて出場機会が増加し、前年を大幅に上回る74試合に出場。77打席でOPS.438を記録したと共にチーム内でも坂本に次いで2位の10盗塁を記録した。オフには1,000万円増の推定年俸2,400万円で契約を更改している。

2018年は前年よりも体重を6kg増量して春季キャンプに臨み、臨時コーチを務めた松井秀喜から目立った選手として名前を挙げられた。この年のシーズンは8月以降は負傷離脱した坂本の代わりに1番打者としての起用が続き、9月2日の対中日戦(ナゴヤドーム)で松坂大輔からプロ初本塁打を記録。出場試合数は前年を下回る60試合だったものの、スタメン出場の機会が増えて185打席で打率.281、47安打、2本塁打、13打点、OPS.743とキャリアハイの成績を残した。ただ、盗塁は6個と前年を下回っている。オフには100万円増の推定年俸2,500万円で契約を更改した。

2019年は丸佳浩の加入もあってスタメン出場の機会は減少したが、自己最多の106試合に出場。174打席で打率.266、2本塁打、16打点、14盗塁、OPS.682を記録。また7月23日の東京ヤクルトスワローズ戦(京セラドーム大阪)では自身初のサヨナラ打を放つなど、限られた場面でも存在感を見せた。オフには1,000万円増の推定年俸3,500万円で契約を更改した。

新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れ、短縮シーズンとなったプロ入り5年目となる2020年は開幕を一軍で迎え、6月26日の対ヤクルト戦で9回表に代打逆転2点本塁打をマークした。しかし、この年は前年に比べて出場機会が減少し、60試合の出場に留まる。成績は96打席で打率.256、1本塁打、6打点、5盗塁、OPS.669だった。オフにはプロ入り後初の減額となる700万円減の推定年俸2,800万円で契約を更改した。

2021年も代走や守備固めを中心に73試合に出場。73打席で打率.218、OPS.603で2本塁打、6盗塁を記録した。

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