ケムナ・ブラッド・誠(ケムナ・ブラッド・まこと)

1995年6月5日生まれ。アメリカ合衆国ハワイ州出身。右投げ右打ち。身長190cm、体重95kg。アメリカ人の父と日本人の母を両親に持つ。米ハワイ州で生まれ、3歳から日本に移り住み、5歳から高校卒業までを宮崎県日南市で過ごした。家族間での会話は原則英語だった。広島のキャンプが行われる天福球場には幼少期の頃に毎日のように通っており、高校卒業間近には、キャンプ中に広島の選手の昼食を作ることもある「直ちゃんラーメン」でアルバイトをしていた。そのようなエピソードから、「(指名されるまでは広島ファンであることを)なるべく隠していたけど、カープに指名されてすごくうれしかった」と語っている。

身長190cmの恵まれた体格から投げ下ろす、球威抜群の150km/hを超える直球と縦に大きく割れるカーブが持ち味。課題は制球が安定せず、投げてみないとわからない点。

小学校6年から油津少年野球クラブで野球を始める。

日南市立油津中学校では同校軟式野球部に所属していた。

高校は日南高校に進学。ただ、1年時はサーフィン部に入部し、硬式野球部に入ったのは2年からだった。3年春からは本格的に投手に転向するも、最後の夏は地方大会で初戦敗退に終わっている。

大学は日本文理大学に進学。同校では2年春からリーグ戦に登板し、先発、中継ぎ、抑えと全てのポジションを経験。3年の春には肘を疲労骨折も、4年時には主力級に。第66回全日本大学野球選手権大会でも登板している。また、秋のリーグ戦では150km/h超の速球に、春から本格的に投げ始めたスライダー、カーブ、チェンジアップなどをまじえた投球で打者を圧倒し、課題だった制球力も改善が見えていた。

2017年のNPBドラフト会議で広島東洋カープから3巡目で指名を受け、契約金5,000万円、年俸700万円で契約。背番号は29。

プロ入り1年目となる2018年はウエスタン・リーグ公式戦で15試合に登板。ただ、一軍での登板は無かった。

2019年は9月15日に一軍に初昇格。同日の対東京ヤクルトスワローズ戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)でプロ初登板を果たし、1回を無失点に抑えた。シーズンを通じて一軍での出場はこの一試合に留まった。

新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れ、短縮シーズンとなった2020年は7月5日に一軍昇格。すると、初登板から5試合連続無失点を記録するなど結果を残し、シーズン終盤には勝ちパターンの一角を担うなど、飛躍のシーズンとなった。シーズン通算では全て中継ぎで41試合に登板し、51.0回を投げてWHIP1.18、1勝1敗、防御率3.88だった。

2021年はシーズン通算で全て救援で40試合に登板。39.1回を投げて2勝2敗12ホールド、WHIP1.53、防御率4.58を記録した。ただ、前半戦こそ勝ちパターンに入ることが見込まれたが、被安打45と不調で後半戦は敗戦処理として登板することも多かった。

プロ入り5年目となる2022年は43試合全てに救援として登板。39.1回を投げて37奪三振、WHIP1.40で防御率3.20を記録し、4勝と14ホールドは自己最多を記録する等、僅差での登板も多かった。

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